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最近俺たちの任務にちょくちょく入ってくるようになった一人の暗部。名前は『』
その存在に
気付いてはならぬ。
なんなんだろうか。本当に、なんなんだろうか。この目障りな存在は。
「ナルト今、私のこと目障りって思ったでしょ?」
「別に。思ってない、と言うより任務をしやがれ」
本当に目障りだ。あっちに行ったりこっちに行ったり。危なっかしい。と言うか、コイツ本当に暗部なんだろうか。真面目に任務をやっているところを見たことが・・・。
「ナルト、細かいトコ一々突っ込んでたらこの先生きてけないわよ!」
「なんで突っ込みで生死決められなきゃなんねーんだ!!」
「おい、お前等ターゲット来たからちっとは静かにしろよ、めんどくせぇー・・・」
「シカマルはいっつもめんどくせぇばっかり!この先生きていけないよ!」
「もう、どこをどう突っ込めばいいかわかんねぇよ」
「ほっとけ、シカマル」
「もう!とりあえず二人とも黙りなよ!ターゲットにバレルじゃん!!」
このとき、二人は心の中で同時に「誰の所為だよ!」と思ったとか思ってないとか。
とにかく、今の会話でわかるようにナルトとシカマルとで任務中だ。もちろん超S級ランクの。こんなレベルの任務は本来は無いのだが、この三人ならば楽々にこなせると言うことで三人限定でこのランクを作り、任務をこなしてもらっていると言うことだ。
今回の任務は前に麻薬密売や他里との情報交換などで殺された大名を裏で操っていた黒幕を殺すというなんとも簡単な任務である。普段ならば生け捕りにして尋問にかけたりするのだが今回は特別らしい。
今、達がいるのは居酒屋の屋根裏。今日ターゲットが取引相手と居酒屋で密談をするという情報が入ったのでその居酒屋の屋根裏にこうしてコッソリかはさておきターゲットを待ち伏せしていたのである。ドラマに出てきそうな悪人顔だなぁー。と、が考えていたことをナルト達は知らない。知らないほうがいいかもしれない。流石は超Sランクだけあって戦う相手もずべて暗部レベルのものたち。しかも結構警備が硬い。そんなものこの三人には痛くも痒くもないのだが。
うーん・・・今回はちょっと人数多すぎだし戦った方がいいかなー。
当たり前だ。今回はじゃない。毎回真面目に戦って下さい。・・・とにかく作戦実行だ。と言っても今日の任務は本当に急だったので作戦とか無かったりするのだがそこはまぁ、なんとかなるでしょう。
いつものようにナルトが一瞬でターゲットの裏に回り首と体を離れさせる。赤い血が飛び散り、何が起こったのか理解したもの達から次々と悲鳴と怒声が聞こえてきた。次々と暗部レベルの警備の人たちが襲い掛かってくる。
あぁ、遅い。遅すぎ。
はそんな事を思いながら軽々と避けていくのだがシカマルは少しキツイようだ。と、シカマルの背後に敵が回った。
「・・・・・・っ」
殺られると思い、急所をとっさに庇いながら後ろに振り向く。ザシュッと言う音がして、赤い血が飛び散ったのは、敵さんだったのは言うまでもない。(だってこの様がいるんだから!)by
「だいじょーぶ?」
緊張感の無い声が一瞬静まり返った部屋に響いた。先程まで(シカマルが後ろ取られるまで)離れたところにいた。強いだろうとは思っていたがそこまで強かったとは思わなかった。そんな事を考えながらも敵を殺していく。敵の始末はあっという間に終わり、任務が完了した。
こんなにが戦っていたのをみたのは初めてだった。(一緒に任務を何回もしてるにもかかわらず!!)森を走って里へ帰る途中、チラッとを見る。黒い髪が時々月の光を浴びてキラキラと光ったり、闇に混ざったりと、綺麗だった。今は暗部の仮面をしておらず(はあまり仮面が好きじゃないそうだ)整った顔がまた月の光で綺麗で所々に付いている返り血もの綺麗さを浮き立たせている。
「どーしたの?なるちょ??」
どうやら俺はいつの間にかをずっと見つめていたようだ。
「・・・・・・・別に」
「あ、わかった!私に見惚れてたんでしょー??(ニヤリ)」
「なっ・・・・!違っ・・・////」
赤くなって動揺するナルトが面白いのかは里に帰るまでナルトをからかい続けた。
ったく、二人で世界作んなよ。
シカマルがこんな事を思っていたのをナルトが聞いたらまたも動揺するであろう。(ついでにはからかってくるだろう)
これから先、が戦う姿が見れるのはいつになるのだろうか。
ただ、ナルト達と一緒に戦わせてみたかっただけです。(2005/1/23)
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