哀しき子、それ故に、美しき子よ。血にぬれるな。赤を知るな。 隠れた己 「あれは哀しい子でして、九尾を封印した器であるためか里に忌み嫌われているのです」 知ってる。だってナルトって子、見たことあるし。 つーか私が木の葉から離れていた頃でさえ、風が私に教えてくれて知っていた。 『九尾が封印された。オレンジ色の餓鬼なんかに』と。 だからといって、 「それがどう私に関係あるんですかー」 「(酷っ!!)汗」 うん。正論じゃん??確かに私も昔むかしは色々あって忌み嫌われて里にいられなくなった身だけどさ。 でも、皮肉な話だよね。あの四代目の英雄の子どもがバケモノだなんて。 こそらへんは、木の葉の里も醜い小国とかわらない。 しかもナルト本人に父親が四代目であると伝えられてないとくると。。はっ!笑えるね! 「あなたは、ナルトと同じ気持ちを体験している。あなたは、ナルトを忌み嫌ったりはなさらない。 あなたは、ナルトを裏切ったりなどはなさらない。」 まぁ、嫌ったり裏切ったりする理由がないからね。だからといって仲良くする理由も無いけど。 つーか…言いたいことがだいたいわかってきた。あれっしょ。ナルト坊ちゃんと仲良しこよしの親友になってとかいいだしちゃうんでしょ?んでからついでに九尾の力は狙われやすいから頑張って護衛しちゃって的なノリ? 「あー、それはさぁ、任務なの?個人的な頼みなの?」 「できれば任務などには一切関係なくナルトに接してほしいのですが」 「んー・・・猿飛らしいね。 昔から、四代目がつく前、いや。子どもの頃からその優しすぎる優しさは変わってないや」 「…ありがとうございます」 「しょうがないなぁ。でも、どーやって接点作んのさ?」 「はい。様にはナルトと同じアカデミーに行っていただきます。できれば、男の子として」 「…は?男?何で」 「ナルトも男のこの方が心を開きやすいかと」 …ありえねー!!どーゆー頭の作りしてんだよっ!!がっかりだよ!!(桜塚○っ君) 「では、明日からよろしくおねがいします様」 え、なにこれ。何この決定しましたー!!的なノリは。え、明日?明日からなの?早くない? とか何とか頭の中で葛藤してる間に猿飛の中では話が進んでいたようで、この話は私が引き受けたことになっていた。…もーいーや。何か今更断んのもあれだしね。 その後、三代目が護衛の暗部を何度か追いやってしまったことが原因でこんな噂が流れたという。 『三代目火影さまには浮気相手がいて、その相手はまだ15にも満たぬ子どもだ』 『三代目様は実はロリコンだった』 『火影様は実は隠し子がいてその子とこっそり密会している』 などなど。さすが木の葉と言うかなんというか。 実はこの噂を流したのは噂の張本人であるだとはだれも知る由がない。 その後、しばらくはその噂が流れ、三代目の肩幅が大分狭くなったのは言うまでもない。 里の長をからかうのがこんなに楽しいとは!! の悪戯はこれからも続きそうだと確信する一言だった。 |
ああ、やっぱり久々に書くと文がおかしく…てかキーボード打ちにくい上にキャラが…!!(2007/02/05)