『例えば・・・そうだな、君に大切な者ができたとしよう。きっとその時によく解るはずさ。今はどんなに馬鹿に見えてもね』




隠忍自重





火影邸には歩いていくことにした。そんなに急がなくてはいけないわけでもないし、私だってゆっくり歩いて行きたい。(そこ!年よりくさいなんて言うな!!)

途中、ナルトとの会話を思い出す。

テストに呼ばれる前にナルトとは少し裏の会話[暗部の上級の者しか使えない会話術]で話していた。


〜ここからはほぼ会話のみでお楽しみください(ぺこ)〜


『にゃーるぅーとぉー』

ナルト『んだよ』

『ちょっと質問おーけー?』

ナルト『お前、忍がそう簡単に質問に答えると思ってんのかよ』

『うんvv』

ナルト『・・・・・・』

『・・・・あれ?おーい!なーるとさぁーん!!』

ナルト『・・・・(無視)』

『とっつぁん!!なるちょんがー』

ナルト『・・・・・・(更に無視)(つか誰だよとっつぁんって)』

『えー・・・ナルト君が答えてくれないのでここでナルト君のはっずかすぃ過去話を一つ』

ナルト『・・・・・・』

『あれは5年前の春の出来事でした。春にもかかわらずその日は夏並に暑かったとです。』

ナルト『・・・・・・(5年前の春・・・?)』

『ナルト君は家でゆっくりしていようと思いました。ですが!ナルト君は暗部と言うお仕事が入ってしまいます。』

ナルト『・・・・・・・・(暗部の仕事・・・・・)』

『仕方なくナルト君は仕事先である砂の国に出かけました。が!その途中!』

ナルト『・・・・・(ちょっと、待て・・・(冷や汗))』

『芋虫がたっくさぁーんいる木を見つけました』

ナルト『・・・・ぁ(思 い 出 し た !!)』

『ナルト君はその木をm』

ナルト『何でお前がそのこと知ってるんだよっっ!!』

『あ、やっぱりあれなるちょんだったんだ』

ナルト『・・・・・ハァ。んで、質問って何だよ』

『んとね、ナルトってさいつから暗部にいんの?』

ナルト『・・・・・多分3歳ぐらいじゃねー?』

『(否、聞かれても・・・)じゃあさ、単刀直入で悪いけど、お母さんは?』


ナルト『さぁな』


『・・・そ。じゃあ更に、ご飯どーしてんの』

ナルト『一楽のラーメンかイルカに作ってもらうかインスタント』

『・・・・・・・馬鹿?』

ナルト『ハァ?んでだよ』

『つーかその内体壊すね。うん。決定』

ナルト『九尾がいるから大丈夫だろ(勝手に決定すんなよ)』

『まぁそうかもしんないけど。あ、私呼ばれたからいくね』

ナルト『おう』


〜会話終了〜


あの時、私がお母さんについて聞いたとき、ナルトが少し顔を曇らしたのを見た。

木の葉に着てから、ナルトの噂は嫌と言うほど聞いた。でも、家族関係に関しては全く耳にしなかった。

里全体でナルトの噂をしている時点で親が居ないことぐらいすぐに気付くのが普通だろう。

だが、私は一瞬、親は何をしているんだと思ったぐらいだった。

誰かを守るような立場又は誰かに守られる立場にはなったことがないから。


   本当に我に良く似ている・・・それ故、哀れだ。


空を見上げれば今にも雨が降りそうな曇天に眉を顰めた。






んんん??何か変な方にいってる・・・?(2005/1/24)