いまさら、「好きだよ」なんて言ったら君は何て思うだろうか。





ただ、君を愛した


かった。

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大声を出して泣きたかったんだ。でも、それをしてはいけない。だって、私よりも泣きたいのはあなたのほうで。きっぱりと「疲れたし、飽きたし。だから別れて」なんていった私には泣く権利なんか無い。仕方の無いことだったかもしれない。だからといってこんな風にことを持っていった私はやっぱり最低だ。だから、大声を出して泣きたかったけど、泣けなかったんだ。泣く権利なんて無い私は。


「……っなんで…!」


私だって聞きたい。なんで、どうして。
無表情に辛そうな君を見る私からはそんなことを思っているなんて思いもできないだろう。ただ、泣きそうなのを我慢して、理由を問いだしてどうにかしようとしているあなた。これ以上みていられなくて、みていたら私まで泣きそうになるから。だから私は視線をそらした。
そうやって私はいつでも逃げる。人を傷つけながら。


ごめんなさい。



言いたいけど言えない一言に何度私は泣きそうになっただろう。


シリアス続けて書いちゃったよ('05.03.23)